ビットコインは、2021年終盤以来の記録を更新し、5万7000ドルを超えました。この上昇は、企業向けソフトウェアメーカーであるマイクロストラテジーの購入増加や上場投資信託（ETF）を通じた需要の増加が要因です。
一時は4.4％上昇して5万7039ドルまで達しましたが、その後は若干の調整があり、現在は5万6473ドルで推移しています。今年に入ってからも上昇が続き、年初来では33％の上昇となっています。この上昇に伴い、イーサやバイナンスコイン（BNB）などの代替通貨への投機的需要も増加しています。
また、米国で今年1月11日に取引が開始された9つのETFには、合計で56億ドル（約8430億円）の資金が流入し、デジタル資産への投資家層が拡大していることが示されています。さらに、ビットコインの「半減期」が近づいていることも楽観的な見方を後押ししています。
企業戦略の一環としてビットコインの購入を進めるマイクロストラテジーは、今月にさらに約3000枚のビットコインを購入し、保有総額が約100億ドルに達したことを明らかにしました。
テクニカル分析に特化した調査会社フェアリード・ストラテジーズの創業者、ケイティ・ストックトン氏は、「ビットコインのブレイクアウトと中期的な上昇の勢いを考慮すると、大きな下方調整は予想されない」との分析を示しています。
