兵庫県の斎藤元彦知事は、2024年9月11日に行われた定例記者会見で、自らを支援してきた自民党のメンバーから辞職の申し入れが予定されていることを受け、感情を抑えきれず涙を見せる場面がありました。
知事選出馬と自民党の支援
記者会見では、3年前の兵庫県知事選挙を振り返り、斎藤知事は当時、自民党内の11人のメンバーから支援を受け、出馬を決断したことに触れました。彼はその支援に感謝しながらも、十分に期待に応えられなかったという「申し訳ない思い」があり、涙を浮かべました。
斎藤知事は、「3年前に重い決断をして会派を割っていただき、先生方の応援を受けて選挙に出馬しました。議会の度に励ましの言葉をもらってきましたが、結果的に申し入れを受ける状況になったことが、申し訳なく、悔しいです」と心境を述べました。
感情のこもった謝意と悔い
涙を拭きながら、「先生方に感謝しています」と感謝の気持ちを表した後、斎藤知事は平静を取り戻し、「感情が出てしまい申し訳ないです。私は完璧な人間ではなく、多くの間違いも犯してきましたが、これからも県民のために一生懸命やっていきたい」と話しました。
さらに、県民からの応援の声や批判の声に触れ、「まだまだ力不足ではあるが、未来に向けて頑張っていく」と今後の決意を語りました。
記者の質問に対する回答
その後、別の記者からの質問で、「斎藤知事の涙には、文書問題の対応や、元幹部職員が亡くなったことへの後悔の感情が込められているのではないか」という問いに対して、斎藤知事は「今回の涙は、自民党や維新の方々への申し訳なさから来たものであり、文書問題や元幹部職員の件については違います」と答えました。
この記者会見は、斎藤知事が県政に向き合う姿勢や、支援者に対する感謝の気持ち、そして自身の力不足への悔しさが鮮明に表れた瞬間となりました。
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