佐々木朗希選手のメジャー挑戦:注目度と期待
ロッテのエース、佐々木朗希投手がポスティングシステムを利用してメジャーリーグ移籍を目指すことが決まり、多くのメジャー球団から注目を集めています。すでにアメリカでも話題となっており、スポーツ専門局「ESPN」ではFA選手ランキングの投手部門でトップに選ばれ、全体でも2位という評価を受けています。各球団のGMや編成本部長もその才能を称賛し、特にドジャースやパドレス、メッツが熱視線を送っているようです。
注目球団とその評価
移籍先最有力とされるドジャースのほか、パドレスのA・J・プレラーGMは「U18時代から彼を注目してきた」と語り、彼の成長を高く評価しています。さらに、メッツのデービッド・スターンズ編成本部長も「彼はユニークな才能だ」と称し、23歳で100マイルの速球とすさまじいスプリットを持つその能力を絶賛しました。このように、アメリカの球界全体が佐々木の登場を心待ちにしている様子が伝わってきます。 メジャー契約に影響するルールと佐々木の市場価値
一方で、佐々木のポスティング移籍は現行のルール上、制約があることも事実です。メジャーリーグでは2016年以降、25歳未満またはプロ6年未満の海外選手はマイナー契約しか結べません。佐々木も現在23歳で、このルールの対象です。そのため、彼がメジャー契約を結べるのは、25歳を迎えるまで待つ必要があります。2017年に同じ23歳でエンゼルスに移籍した大谷翔平も、このルールのために契約金は231万5000ドル(約2億6000万円)にとどまりました。
ロサンゼルス・タイムズのディラン・ヘルナンデス記者によると、佐々木が25歳まで怪我なく順調に成長すれば、総額2億ドル(約305億円)を超える契約金が期待できると述べています。現在の年齢でのポスティングは彼の市場価値を考えると破格の安さですが、そのため球団の年俸総額にかかる「ぜいたく税」も抑えられる点が魅力です。大谷のケース同様、多くの球団が「ダメ元」で獲得に動く可能性が高いでしょう。 佐々木の挑戦と今後の期待
佐々木の挑戦は、日本の野球ファンのみならず、アメリカのメジャーリーグファンにも大きな関心を呼んでいます。彼がどの球団に移籍するのか、そしてメジャーでどのような成績を残すのかは、今後の移籍市場において大きな話題となることでしょう。